_易経では「三天二地」という考え方があり、なぜ天が三で地が
二なのかは諸説ある。
一つは、天を一とし地を二とするが、天は地も含まれるので、
一と二を足して三にしたというもの。もう一つは、天は円形で表
され、円周は直径の三倍(昔は円周率を三としていた)なので天
は三とし、地は方形で表され、正方形の周囲は、一辺の四倍だが、
長方形は異なる二辺を足したものの二倍なので、地を二としたと
いうもの。しかし、どちらにも人についての数値が示されていな
い。
私は、天を三次元とし、地を二次元、人は天と地の間にある一
つの点にすぎないのではないかと思う。そして、四次元を表すた
め、時間は以下の循環にあり、これとは別に三つの陰陽の組み合
わせで季節(以降で説明する)を表し、それを母子父との組み合
わせで六十四卦にしたのではないかと解釈している。
天が3 地が2 人が1
凸が「+」 凹が「-」
地と人を優先して計算する。
天と地が同じ記号なら割り算になる。
天 地 人 天地人
+3 - (2 + 1) = +0 凸凹凸
+3 / (2 + 1) = +1 凸凸凸
+3 - (2 - 1) = +2 凸凹凹
+3 / (2 - 1) = +3 凸凸凹
-3 + (2 + 1) = -0 凹凸凸
-3 / (2 + 1) = -1 凹凹凸
-3 + (2 - 1) = -2 凹凸凹
-3 / (2 - 1) = -3 凹凹凹
これを、太陽の黄経上の位置が0度(二十四節気の春分)を起
点として、季節を割り振る。
春は+0と-1、秋は+1と-0で季節の変わり目となり、夏は+2と+3
で気温の上昇を示し、冬は-2と-3で気温の低下を示す。すると以
下のような配置とグラフになる。
春 夏 秋 冬 春
天 凸 凸 凸 凸 凹 凹 凹 凹
地 凹 凹 凸 凸 凸 凸 凹 凹
人 凸 凹 凹 凸 凸 凹 凹 凸
+0 +2 +3 +1 -0 -2 -3 -1
+3 ↑ *
+2 ↑ *
+1 ↑ *
0 -*------ *---------
-1 ↓ *
-2 ↓ *
-3 ↓ *
母子父の循環
→出入出(凸凹凸)→出入入(凸凹凹)→
↑ ↓
入入出(凹凹凸) 出出入(凸凸凹)
↑ ↓
入入入(凹凹凹) 出出出(凸凸凸)
↑ ↓
←入出入(凹凸凹)←入出出(凹凸凸)←
―出入出―凸凹凸(¦|¦)
母が「出」、子は「入」、父が「出」は、転機。
新しい者が勝ち、状況が変化する。
古い考えが通用しなくなり、混乱する。
新産業の誕生。
―出入入―凸凹凹(¦||)
母が「出」、子は「入」、父も「入」は、投資。
主導権を握っていた方が譲り、新しい者が力を得る。
新規参入。
―出出入―凸凸凹(¦¦|)
母と子が「出」、父が「入」は、準備。
状況を把握するため情報収集をしている。
直接の争いはまだなく、様子を見ている。
―出出出―凸凸凸(¦¦¦)
母も子も父も「出」は、安定。
争いはなく、それぞれが共に利益を上げ、不満がない状態。
何も変化がないので、発展もしづらい。
マンネリになりやすい。
―入出出―凹凸凸(|¦¦)
母は「入」、子が「出」、父も「出」は、回復。
主導権を握っている方が勝ったが、損害が大きく利益が失われ
る。
少しずつ正常になっていく。
―入出入―凹凸凹(|¦|)
母は「入」、子が「出」、父が「入」は、継承。
元の鞘(さや)に収まる。
現状のまま、何も変わらない。
―入入入―凹凹凹(|||)
母も子も父も「入」は、対抗。
お互いに譲り合わない、綱引き状態。
にらみ合いが続いて、解決の糸口が見つからない。
―入入出―凹凹凸(||¦)
母と子が「入」、父が「出」は、停滞。
争いは始まったが、どちらも譲らず、泥沼になっている。
仲裁する者がなく混乱している。