2012年7月7日土曜日

―母子父の判断例1―

_何かと対立することが多い日中問題で考えてみる。
 現在の中国は日本を超えた経済大国となりつつある。そこでビ
ジネス競争をみるため、母と子は両国の民間企業で、父は政府と
して調べてみる。
 現在、投資しているのが日本とすれば、母は日本、子は中国と
なる。
 母が日本なので父は日本政府になる。
 日本の民間企業は中国に積極的に投資しようとしているので
「入」。
 中国の民間企業も日本経済を追いこそうと関心を持っているの
で「入」。
 これに日本政府がなにかと介入する「入」だと「入入入」にな
り、

―入入入―凹凹凹(|||)
 母も子も父も「入」は、対抗。
 お互いに譲り合わない、綱引き状態。
 にらみ合いが続いて、解決の糸口が見つからない。

 子が母と同じレベルに成長して父が介入している、反発しあう
状態。
 両国の関係を良くするには回復の「入出出」にすることで、

―入出出―凹凸凸(|¦¦)
 母は「入」、子が「出」、父も「出」は、回復。
 主導権を握っている方が勝ったが、損害が大きく利益が失われ
る。
 少しずつ正常になっていく。

 日本の民間企業はこれまでどおり投資を続けるが、中国の民間
企業は日本よりもアメリカなどの他国に目を向けさせる。そうす
るためには日本政府は中国に追いこされたことを認めて口出しし
ないことだ。

 仮に中国政府が主導権を握れば、中国の民間企業が母になり、
日本の民間企業が子になる。
 中国の民間企業は日本に関心を持たなくなる「出」。
 日本の民間企業は中国の市場を無視できないので「入」。
 中国政府が日本に警戒を続ける「入」だとすると「出入入」に
なり、

―出入入―凸凹凹(¦||)
 母が「出」、子は「入」、父も「入」は、投資。
 主導権を握っていた方が譲り、新しい者が力を得る。
 新規参入。

 今のアメリカと日本の関係と同じようになり、日本の民間企業
は警戒をされながらも投資はうまくいく。
 もし中国政府の警戒がなくなり、中国が日本に投資するように
なれば、中国の民間企業が投資するので「入」。
 中国が投資するということは内需も自前でできるようになった
と考えられ、日本の民間企業は中国の市場から締め出される可能
性があるので「出」。
 そのため中国政府の警戒がなくなったとすれば「出」で「入出
出」となり、

―入出出―凹凸凸(|¦¦)
 母は「入」、子が「出」、父も「出」は、回復。
 主導権を握っている方が勝ったが、損害が大きく利益が失われ
る。
 少しずつ正常になっていく。

 日本政府も太刀打ちできなくなり、関係は回復せざるおえない。
 日本としては両国の民間企業が協力関係を強化して他国に目を
向け、両国の政府もそれに介入しないことだろう。
 中国の民間企業が日本以外の他国に目を向け、日本を相手にし
ない「出」。
 日本の民間企業も中国以外の他国に目を向け、中国の市場には
深入りしない「出」。
 中国政府が口出しせず「出」になれば、「出出出」となり、

―出出出―凸凸凸(¦¦¦)
 母も子も父も「出」は、安定。
 争いはなく、それぞれが共に利益を上げ、不満がない状態。
 何も変化がないので、発展もしづらい。
 マンネリになりやすい。

 両国の関係は安定する。
 日本が莫大な利益を得ることはできないが、仮にアメリカが低
迷しても中国がその保険になる。