2012年9月29日土曜日

7―光影光 入入入―凸凹凸 凹凹凹

 深窓。
 部屋の中で大切に育てられている状態。
 世間知らず。
 知識が先行して経験が伴わない。
 上には上があることを自覚する。
 0-3=-3:水曜日の午後***突出する。力を得る。

¦|¦||| 水天需(すいてんじゅ)

○易経の解釈

 需は雨がやむのを待つということで、足止めされている。いず
れは晴れて進むことができる。その時を我慢して待てばいい。そ
うすれば困難な状況も脱することができる。

 初九は、危険から遠ざかっている。平常心を保つこと。そうす
れば災いはない。
 九二は、火の粉を浴びている。少し被害があるが、それは好転
する。
 九三は、ぬかるみにはまっている。災いを避けることはできな
いが、致命傷にはならない。
 六四は、混乱のまっただ中にいる。そこから逃げられるわずか
な機会を見逃すな。
 九五は、困難に持ちこたえる余裕がある。油断しなければ良く
なる。
 上六は、あえて危険をおかす。それに支援する者が現れる。そ
の行動に大義名分があれば、結果は良くなる。

○易経の読み下し文

 需は、孚(まこと)あり。光(おお)いに亨る。貞しくして吉
なり。大川を渉(わた)るに利ろし。

 初九は、郊に需(ま)つ。恒(つね)を用うるに利ろし。咎な
し。
 九二は、沙(すな)に需つ。小しく言あれど、終には吉なり。
 九三は、泥に需つ。寇(あだ)の至るを致す。
 六四は、血に需つ。穴より出づ。
 九五は、酒食(しゅし)に需つ。貞しくして吉なり。
 上六は、穴に入る。速(まね)かざるの客三人来ることあり。
これを敬すれば終には吉なり。

○易経の原文

 需、有孚。光亨。貞吉。利渉大川。

 初九、需于郊。利用恆。无咎。
 九二、需于沙。小有言、終吉。
 九三、需于泥。致寇至。
 六四、需于血。出自穴。
 九五、需于酒食。貞吉。
 上六、入于穴。有不速之客三人來。敬之終吉。

2012年9月22日土曜日

6―光影光 入出入―凸凹凸 凹凸凹

 密着。
 強い風で服が身体にまとわりつく。
 2つの磁石がお互いに引き合う。
 性質の異なるものでも結合する。
 互いの性質をうまく利用すれば利益になる。
 0-2=-2:火曜日の午後***衝突する。敵味方の区別を
する。

¦|¦|¦| 水火既済(すいかきせい)

○易経の解釈

 既済(きせい)は既に済んでいる「後の祭り」ということで、
得るものは少ない。現状維持するしかない。最初は良いかもしれ
ないが、いずれ混乱する。

 初九は、行動を控え、慎重を期す。そうすれば災いは防げる。
 六二は、準備が整っていない。だからといって、あわてて取り
繕ってはいけない。我慢していれば得るものがある。
 九三は、望みが高すぎる。しかし、時間をかければ望みは叶う。
それには、未熟な者は遠ざけよ。
 六四は、あらゆる状況に対応できるように準備すること。何が
起きても不思議ではない。
 九五は、勝っておごり高ぶらず、謙虚にして、与えられた物だ
けで我慢すること。
 上六は、無理をしすぎている。危険な状態だ。

○易経の読み下し文

 既済(きせい)は、亨(とお)ること小なり。貞しきに利ろし。
初めは吉にして、終わりは乱る。

 初九は、その輪を曳(ひ)き、その尾を濡らす。咎なし。
 六二は、婦その茀(ふつ)を喪(うしな)う。逐うことなかれ。
七日にして得ん。
 九三は、高宗鬼方を伐つ。三年にしてこれに克つ。小人は用う
ることなかれ。
 六四は、繻(ぬ)るるに衣袽(いじょ)あり。終日戒(いまし)
む。
 九五は、東鄰の牛を殺すは、西鄰の禴祭(やくさい)して、ま
ことにその福を受くるにしかず。
 上六は、その首を濡らす。厲(あやう)し。

○易経の原文

 旣濟、亨小。利貞。初吉終亂。

 初九、曳其輪、濡其尾。无咎。
 六二、婦喪其茀。勿逐。七日得。
 九三、高宗伐鬼方。三年克之。小人勿用。
 六四、繻有衣袽。終日戒。
 九五、東鄰殺牛、不如西鄰之禴祭、實受其福。
 上六、濡其首。厲。

2012年9月15日土曜日

5―光影光 入出出―凸凹凸 凹凸凸

 耕耘。(こううん)
 モグラやミミズが土を掘り起こす。
 自然が活動を本格化させ、生命が成長し始める。
 新しい発見やアイデアが生まれる。
 積極的に活動すれば利益がある。
 0-0=-0:日曜日の午後***揺さぶられる。影響を受け
る。

¦|¦|¦¦ 水山蹇(すいざんけん)

○易経の解釈

 蹇(けん)は足が不自由ということで、歩みが遅いので、暖か
い場所はよい。寒い場所はよくない。経験者に相談したほうがよ
い。それに従えば良いことがある。

 初六は、あがいても良いことはないが、受け入れれば認められ
る。
 六二は、苦難のまっただ中にある。しかし、それは自分一人だ
けではない。
 九三は、行動すれば困難が待ち受け、待っていれば好転する。
 六四は、行動すれば困難を一人で背負い込むことになるが、待っ
ていれば大勢で対処できる。
 九五は、困難が増すが、助けは必ず来る。
 上六は、あせって行動すればさらに困難は増すので、今はじっ
と耐えることだ。そうすれば良くなる。経験者を探し、相談して
対処するほうがいい。

○易経の読み下し文

 蹇(けん)は、西南に利ろし。東北に利ろしからず。大人を見
るに利ろし。貞しければ吉なり。

 初六は、往けば蹇(なや)み、来れば誉(ほま)れあり。
 六二は、王臣、蹇蹇(けんけん)たり。躬の故(こと)に匪
(あら)ず。
 九三は、往けば蹇み、来れば反る。
 六四は、往けば蹇み、来れば連なる。
 九五は、大いに蹇むも、朋来る。
 上六は、往けば蹇み、来れば碩(おお)いなり。吉なり。大人
を見るに利ろし。

○易経の原文

 蹇、利西南。不利東北。利見大人。貞吉。

 初六、往蹇、來譽。
 六二、王臣蹇蹇。匪躬之故。
 九三、往蹇、來反。
 六四、往蹇、來連。
 九五、大蹇、朋來。
 上六、往蹇、來碩。吉。利見大人。

2012年9月8日土曜日

4―光影光 出出出―凸凹凸 凸凸凸

 発展。
 災害や悪天候が過ぎ去り、生き物がのびのびする。
 急成長、巨大化。
 新規参入が話題になり、勢いに乗って成長する。
 新産業の誕生に注目する。
 0+1=+1:月曜日の午前***光に照らされる。認識され
る。

¦|¦¦¦¦ 水地比(すいちひ)

○易経の解釈

 比は並ぶということで、肩を並べるのは良いことだ。よく調べ
て、長い間、正しい行いをしている者であれば、肩を並べても問
題はない。警戒している者も近寄るだろう。これを拒めば災いと
なる。

 初六は、誠意をもって同じ立場になれば、反発はない。誠意を
あらわし続ければ、思いもしない良いこともあるだろう。
 六二は、身内と同じように敬意をはらって肩を並べること。そ
の思いが通じるから良いのだ。
 六三は、肩を並べる価値のない相手だ。
 六四は、よそ者だとしても同じ立場になれる。郷に入っては郷
に従えばよい。
 九五は、同じ立場になったことを宣言する。それを認めない者
は失ってもかまわない。いずれは認めざるおえないので良いのだ。
 上六は、肩を並べられる状況にない。無理をすれば災いがある。

○易経の読み下し文

 比は、吉なり。原(たず)ね筮(うらな)いて、元永貞(げん
えいてい)なれば、咎なし。寧(やす)からざるものまさに来た
らん。後(おく)るる夫は凶なり。

 初六は、孚(まこと)ありてこれに比すれば、咎なし。孚あり
て缶(ほとぎ)に盈(み)つれば、終に来りて他の吉あり。
 六二は、これに比すこと内よりす。貞しくして吉なり。
 六三は、これに比せんとすれど人に匪(あら)ず。
 六四は、外これに比す。貞しくして吉なり。
 九五は、比を顕(あき)らかにす。王は三駆を用いて前禽を失
う。邑人誡めず。吉なり。
 上六は、これに比すに首(はじ)めなし。凶なり。

○易経の原文

 比、吉。原筮、元永貞、无咎。不寧方來。後夫凶。

 初六、有孚比之、无咎。有孚盈缶、終來有他吉。
 六二、比之自内。貞吉。
 六三、比之匪人。
 六四、外比之。貞吉。
 九五、顯比。王用三驅失前禽。邑人不誡。吉。
 上六、比之无首。凶。

2012年9月1日土曜日

3―光影光 出出入―凸凹凸 凸凸凹

 風穴。
 穴から風が吹き出すように上昇気流が起きる。
 力のコントロールができない。
 近づくと傷つくので、行動は控えたほうがいい。
 自然には危険がつきものだ。
 0+3=+3:水曜日の午前***流される。逆らえば傷つく。

¦|¦¦¦| 水雷屯(すいらいちゅん)

○易経の解釈

 屯(ちゅん)は草が土から芽を出したばかりの状態ということ
で、力強く期待ができる。しかし、まだ経験がなく利用はできな
い。まずは足元をしっかりと固めたほうがいい。

 初九は、ためらいがある。正しい行いを心がけていればいい。
まずは足元をしっかりと固めたほうがいい。
 六二は、うぶな状態で、迷い悩み、立ち往生している。要求が
強すぎる。本分を忘れず、長期計画でおこなえ。
 六三は、支援者がいない。不慣れなことをしている。前兆に注
意する。無理をしてもよいことはない。
 六四は、立ち往生している。支援者をみつけたほうがいい。そ
うすれば成功に近づく。
 九五は、まだ与えるものがない。地道にしていればいいが、無
理をすれば災いがある。
 上六は、立ち往生している。心配事にほんろうされる。

○易経の読み下し文

 屯(ちゅん)は、元いに亨る。貞しきに利ろし。往くところあ
るに用うることなかれ。侯(きみ)を建つるに利ろし。

 初九は、磐桓(はんかん)たり。貞に居るに利ろし。侯を建つ
るに利ろし。
 六二は、屯如(ちゅんじょ)たり、邅如(てんじょ)たり、馬
に乘りて班如(はんじょ)たり。寇(あだ)するにあらず、婚媾
(こんこう)せんとす。女子貞にして字(あざな)せず、十年に
してすなわち字す。
 六三は、鹿に即(つ)くに虞(ぐ)なし。ただ林中に入る。君
子は幾(きざし)をみて舍(や)むにしかず。往けば吝(おし)
むなり。
 六四は、馬に乘りて班如たり。婚媾を求む。往けば吉にして利
ろしからざるなし。
 九五は、その膏(めぐみ)を屯(とどこお)らす。小貞なれば
吉、大貞なれば凶なり。
 上六は、馬に乘りて班如たり。泣血漣如(れんじょ)たり。

○易経の原文

 屯、元亨。利貞。勿用有攸往。利建侯。

 初九、磐桓。利居貞。利建侯
 六二、屯如、邅如、乘馬班如。匪寇婚媾。女子貞不字、
十年乃字。
 六三、卽鹿无虞。惟入于林中。君子幾不如舍。往吝。
 六四、乘馬班如。求婚媾往、吉无不利。
 九五、屯其膏。小貞吉、大貞凶。
 上六、乘馬班如。泣血漣如。